桜煌月メディカルハーブ辞典

ブラックコホシュ
月経痛・更年期障害の緩和、骨粗しょう症の予防など女性特有のトラブルに効果のあるハーブです
 
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 英名 Black cohosh       
 和名 アメリカショーマ
 学名 Cimicifuga racemosa
 使用部位 根部、根茎部
 成分 トリテルペン配糖体(アクティン、シミシフゴシド)、イソフラボン(フォルモネチン)、タンニン、フラボノイド、サリチラート、ラヌンキュリン(→アネモニン)、樹脂、精油
 効能 鎮痙、抗炎症、痛み止め、血糖降下、降圧、鎮静、子宮強壮、出産準備、発汗、ホルモン調節
 適用 内 服 ● 循環・心機能を改善、動脈硬化、血圧調整。神経痛と筋肉痛、関節リウマチ、変形性関節症、頭痛、筋肉の緊張、卵巣や子宮の痛み、出産時の陣痛を軽減、性欲低下、不眠症、耳鳴りや眩暈。喘息、百日咳、発作性咳嗽、気管支炎
外 用 ● 抗炎症作用。喉の炎症やウィルス対策、関節炎、月経痛
 使用方法 チンキ、ティー、温湿布
 AHPA 2b 2c ※メディカルハーブ安全性ハンドブックより



ブラックコホシュは、穏やかな効力を持つ植物ホルモン(フィトエストロゲン)を含むハーブです。黄体形成ホルモンを正常にし、気分を左右する神経伝達物質の受容体や、体温調節および性ホルモンに働きかけるハーブとして、レッドクローバーやチェストツリーと共に珍重されてきました。ホルモン作用はアンフォテリズム(両向性作用)があり、子宮の筋肉が緊張している時はリラックスさせ、弱っている時は活力を与え、健康な状態にしてくれます。ストレスによる自律神経失調(動悸、めまい、耳鳴り)やホルモンバランス系の失調、特に更年期の女性特有の女性ホルモンバランスの乱れを整えるために頻繁に使用されています。チンキやティーにして飲用することで、ホットフラッシュ(ほてり、のぼせ、発汗異常)、精神神経症状(不安、抑うつ、不眠)等の症状を楽にしてくれます。月経痛などの痛みにも有効です。ただ、ホルモンバランスは精神的緊張やため込まれた怒りなどとも深く繋がっているため、精神安定作用やカウンセリングと共に使用して、はっきりとした効果を表してくれるでしょう。



AHPA安全クラス分類 : 2b 2c
通経作用や子宮収縮作用があるので、妊娠中・授乳期間中に使用しない。



更年期障害の緩和:レッドクローバー2、ポップ2、ブラックコホシュ1
月経痛、PMS:スカルキャップ2、レッドクローバー2、アンジェリカ1、ブラックコホシュ1



喉の炎症、抗ウイルス:ハーブティーでうがいをします
関節炎
:ハーブティーで温湿布
月経痛
:ハーブティーを仙骨や下腹部に温湿布




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