桜煌月メディカルハーブ辞典

クローブ
歯痛や頭痛、腹痛の緩和、胃の不調や消化不良の改善、風邪の予防や去痰などの効果を持つ「歯医者さんの香り」を持つハーブです。
 
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 英名 Clove
 和名 クローブ、チョウジ(丁子)
 学名 Syzygium aromaticum
 使用部位
 成分 精油(オイゲノール、β‐カリオフィレンなど)、フラボノイド、フェノール酸など
 効能 抗菌、殺菌、局所麻酔、鎮痛、鎮静、鎮痙、芳香性健胃、駆風、駆虫、去痰、催淫
 適用 内 服 ●歯痛、頭痛、消化器の不調、疝痛、鼓脹、吐き気、気管支炎、咽頭炎、性欲減退
外 用 ●歯肉炎予防、口臭予防
 使用方法 ハーブティー、チンキ、料理
 AHPA 1 ※メディカルハーブ安全性ハンドブックより



クローブはインドネシアのモルッカ諸島が原産の常緑小高木で、花の蕾を乾燥させたものをハーブとして使います。スパイスとして料理にも使われますし、欧米ではクリスマスの時期に飾られるオレンジポマンダーの材料として使われています。
クローブには精油にオイゲノールという成分が含まれており、抗菌作用や知覚麻痺作用を持つので歯科治療での有効な消毒鎮痛剤となります。クローブが「歯医者さんの香り」と言われるのはこのためです。急に歯が痛くなったときはクローブの実をそのまま噛むことで痛みを和らげることができます。最近の研究では、このオイゲノールに過酸化脂質抑制作用、血小板活性化因子(PAF)抑制作用があることも立証されました。
また芳香性健胃薬としても伝統的に使用されてきました。胃の不調による消化不良や吐き気、お腹の張り、疝痛などの緩和や改善に使用します。
去痰作用や殺菌作用などを持ち、痰の除去や喉の痛みや咳の緩和、気管支炎、喘息などにも効果的です。体を温める効果もありますので、寒気がするときや風邪のひき始めにもおすすめです。
催淫作用を持ち、性欲減退などにも用いられます。



AHPA安全クラス分類 1 適切に使用する場合、安全に摂取できます

妊娠中は大量に使用しないで下さい



消化促進:クローブ2粒、カモミール2、エルダー1、ラベンダー1
冷え性クローブ2粒、シナモン1、ジンジャー1、フェンネル1、オレンジピール1、カルダモン2粒
チャイクローブ5~6粒、シナモン1/2本、カルダモン3~4粒、ジンジャー



口臭予防、歯茎の健康:ハーブティーをマウスウォッシュとして使います。





ハーブは薬のように局所的に効くわけではないため、市販薬や処方薬の完全な代用になるものではありません。
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