桜煌月メディカルハーブ辞典

エルダー 
風邪やインフルエンザの初期症状・花粉症などのアレルギーの緩和に。高い抗酸化作用をもち、ストレスに対する抵抗力を高めてくれるハーブです。
 
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 英名 Elder
 和名 西洋ニワトコ
 学名 Sambucus nigra
 使用部位 花、果実
 成分 タンニン、フラボノイド(ルチンなど)、精油、粘液質、カルシウム、トリテルペン、アルカロイド、青酸配糖体(サンブニグリン。微量)
実:糖類、ビタミンC、フラボノイド(ルチン)、ポリフェノール配糖体(アントシアニン)、フルーツ酸、青酸配糖体(サンブニグリン)
 効能 抗酸化、アダプトゲン、抗鬱血、去痰、利尿、解熱、免疫賦活、体質改善(抗アレルギー)、抗炎症、抗菌
 適用 内 服 ● 風邪やインフルエンザ、アレルギー(花粉症など)、不安感や緊張感、鼻水、咳、体液鬱滞、消化促進、鼓腸
外 用 ● マウスウォッシュ(口臭や歯茎の炎症、口内炎)、ニキビ、洗眼液(結膜炎、疲れ目)、温湿布(肩こり)、皮膚炎、うがい
 使用方法 ホットハーブティー、ハーブコーディアル、外用
 AHPA 1 ※メディカルハーブ安全性ハンドブックより



エルダーは、細かい白い花を咲かせる落葉性の木のハーブです。田舎の人々の薬箱という名前も付いているほど多くの健康効果があります。インフルエンザの特効薬として有名で、冬になればリンデン、ジンジャー、ペパーミントなどと混合して、風邪やインフルエンザの予防と治癒のためにシロップ(コーディアル)を作られることも多いハーブです。高い抗酸化力を持ち、体内のフリーラジカルによるダメージを防いでくれます。
また、花はアダプトゲン(ストレスに対する耐性を高めてくれるハーブ)としても名高く、緊張や不安感、抑鬱状態、不眠を緩和してくれます。また、免疫系を高めてくれる効果を併せ持つので、体質改善にも良く、花粉症の季節は、お世話になる人も多いでしょう。

エルダーは、筋肉の弛緩効果もあるので、ホットのハーブティーで飲用すれば喉や鼻周りの筋肉を緩め血液循環を良くするので、咳や鼻水で辛い時にも良いでしょう。
利尿効果が高いことでも知られており、デトックス系のハーブと組み合わせると、体内の毒素を排出しやすくなるでしょう。
また、実は、抗ウィルス作用、血管壁保護作用(アントシアニン)、動脈硬化防止、ストレスの順応性を高める効果(アダプトゲン)を持ちます。



AHPA安全クラス分類 :   1  生および熟していない果実、種子、樹皮は青酸配糖体サンブニグリンを含み下痢や嘔吐を起こすことがあるので、十分に注意しましょう。




風邪、インフルエンザの初期:エルダーフラワー1、ペパーミント1、リンデン1
花粉症:エルダーフラワー2、ローズヒップ1、ネトル1
アレルギー性鼻炎、花粉症:エルダー1、ネトル1、アイブライト1、甜茶1


美容(脂性肌):ハーブティーでフェイシャルスチーム。ハーバルウォーターで化粧水や乳液に
肩こり:ハーブティーで温湿布




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