桜煌月メディカルハーブ辞典

フェンネル
消化吸収を促進し、ガスによるお腹の張りや痛みを緩和し、胸焼けや二日酔いを楽にしてくれるハーブです。母乳分泌促進や更年期の症状の緩和にも。
 
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 英名 Fennel
 和名 ウイキョウ(茴香)
 学名 Foeniculum vulgare
 使用部位 果実
 成分 精油(トランスアネトール、フェンコン、エストラゴール)、油脂、フラボノイド(クエルセチン、ケンフェロール)、フラボノイド配糖体(ルチン)、ミネラル(カルシウム、カリウム)、ビタミンA、Cなど
 効能 健胃、駆風、鎮痙、去痰、利尿、制吐、抗炎症、エストロゲン様作用、催乳
 適用 内 服 ●消化促進、食欲調整、鼓脹、疝痛、胃腸炎、吐き気、二日酔い、胸焼け、母乳分泌促進、更年期障害の緩和、月経痛、月経周期を整える
外用●結膜炎、目の痛みや腫れ、喉の痛み
 使用方法 ハーブティー、チンキ、料理
 AHPA 1 ※メディカルハーブ安全性ハンドブックより



フェンネルは地中海沿岸の原産とされ、種や葉がキッチンハーブとして魚料理やピクルス漬け、飲み物の香り付けなどに使われています。甘みと苦み、独特のスパイシーな香りを持ちます。古くからメディカルハーブとして用いられてきました。
主に胃腸の調子を整えるために使われます。食物の消化吸収の促進や、過剰な胃酸の中和、胃腸炎や胸焼け、吐き気、鼓脹、疝痛の緩和などに効果があります。過敏性腸症候群にはジャーマンカモミールやペパーミントのブレンドがおすすめです。また、甘いものへの欲求を軽減するなどの食欲を調整する作用も知られています。ハーブティーとして飲むのが一般的ですが、食後にこの種を噛むと消化を促進してくれるだけでなく、アネトールの香りで息が爽やかになります。
去痰や鎮咳、鬱血除去作用を持ち、咳や喉の痛みに有効です。
フィトエストロゲン(アネトール)を含み、更年期障害の緩和や改善、月経痛の緩和、月経周期の改善などの働きを持ちます。母乳分泌促進効果もあり、女性に嬉しいハーブでもあります。
結膜炎や、目の痛み、疲れなどにはハーブティーで目を洗浄します。(くれぐれもよく濾しましょう)



AHPA安全クラス分類 : 1 適切に使用する場合、安全に摂取できます

女性ホルモンのエストロゲンに似た働きをする成分を持ちますので、妊娠中の多量の使用は控えましょう
長期間の使用は避けましょう。



消化促進:フェンネル1、カモミール1、ペパーミント1
母乳分泌促進ラズベリーリーフ2、バーベイン1、フェンネル1、カモミール1
更年期障害の緩和フェンネル1、セージ1、バジル1、ペパーミント1、ローズ1



結膜炎、目の痛みや疲れ:ハーブティーで目を洗います(良く濾してからご使用ください)
喉の炎症、去痰:ハーブティーでうがいします





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