桜煌月メディカルハーブ辞典

ジャーマンカモミール
胃の不調、不眠、風邪、美容などに。「おばあちゃんの薬箱」の一つとして昔から西洋で伝承されてきたハーブです
 
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 英名 German Chamomile     
 和名 カミツレ
 学名 Matricaria recutita
 使用部位 花部
 成分 セスキテルペン(マトリシンなど)、モノテルペン、フラボノイド(アピゲニン、ルテオリンなど)、カマズレン(クマリン類)、精油(カマズレン、αービサボール)
 効能 抗アレルギー、消炎、鎮静、鎮痙、駆風、発汗、解熱、催眠
 適用 内 服 ● 消化不良、胃炎、胃潰瘍、睡眠、精神安定、体を温める
外 用 ● 創傷、皮膚炎、火傷、アレルギー、美容
 使用方法 浸出油、チンキ(25% or 45%アルコール)、ティー、軟膏
 AHPA  ※メディカルハーブ安全性ハンドブックより



カモミールは、東ヨーロッパに自生し、現在世界中で見られる小さなヒマワリのようなハーブです。カモミールは、エジプト人、ギリシャ人、ローマ人によって薬として使用されていました。日本でも、1962年までは医薬品として扱われていました。新鮮な花のリンゴのような香りがあることから、古代ギリシャ人は「大地のりんご」(カマイメロン)と名付けました。
カモミールには外用、内服共に多様な高い効果があり、小さい擦り傷、切り傷治療、鎮静剤と睡眠のサポート、全体的に体質改善を促すために使われています。お茶やチンキだけでなく、化粧品、健康、美容補助製品で最も広く使われているハーブの一つです。
胃痛にもよく効くとされ、胃炎や胃潰瘍を抑えることが出来ます。嘔吐を伴う胃の不調はペパーミント、神経性胃炎には神経系にも働くレモンバームが良く、症状にあった選択をしたり、3つを補完し合うようにブレンドしたりするのがお勧めです。
ミルクを加えたり、ミルクの中にジャーマンカモミールを入れて弱火で煮立たせて、お休み前や寒い日の夜に楽しむこともできます。
また、ハーブの医者とも呼ばれており、ジャーマンカモミールの周りのハーブや植物は病気になりづらいため、それを目的として様々なハーブの合間に植えられることもあります。
フラボノイドはビタミンCと一緒に摂取すると効果が高まり代謝があがるので、ローズヒップやハイビスカスなど一緒にハーブティーにするのもお勧めです。



AHPA安全クラス分類 :  1 適切に使用する場合は、安全に摂取することができる

濃いハーブティーは嘔吐を引き起こすことがあります。
安全性と言うほどではありませんが、このハーブを単体で飲むのが苦手な人もいます。



胃痛や消化促進: ペパーミント2、ジャーマンカモミール1、セージ1
子供のためのお茶(食欲増進、鎮静など):ペパーミント2、ジャーマンカモミール1
不眠やストレス: パッションフラワー2、ラベンダー1、ローズ1、ジャーマンカモミール1、バレリアン少々



足の冷え:足湯します
歯茎や喉の炎症:ハーブティーでマウスウォッシュやうがいをします
皮膚の炎症や日焼け:フェイシャルスチームやハーブバス




ハーブは薬のように局所的に効くわけではないため、市販薬や処方薬の完全な代用になるものではありません。
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