桜煌月メディカルハーブ辞典
ホップ
精神のリラックス効果が高く、不安や緊張などを和らげ眠りやすくしてくれます。消化促進や女性の更年期障害や月経前症候群の緩和にも効果的なハーブです。
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英名
Hops
和名
セイヨウカラハナソウ(西洋唐花草)
学名
Humulus lupulus
使用部位
毬花
成分
苦味質(バレリアン酸、フムロン、ルプロン)、精油(フムレン、ミルセン)、タンニン、フラボノイド、アスパラギン、フィトエストロゲンなど
効能
鎮静、鎮痙、健胃、胆汁排出促進、収斂、利尿、消毒、抗炎症、抗ヒスタミン、去痰、エストロゲン様作用、催乳、抗酸化
適用
内 服 ●リラックス、不眠、不安・緊張を和らげる、消化促進、鼓脹、疝痛、過敏性腸症候群、胃腸炎、糖尿病、高血圧、母乳分泌促進、更年期障害の緩和、月経痛、月経周期を整える
外用●不眠、筋肉痛、肩こり
使用方法
ハーブティー、チンキ、ハーブバス
AHPA
2d
※メディカルハーブ安全性ハンドブックより
)
ホップはヨーロッパやアメリカ、アジアなどで生育するつる性の植物です。ビールの苦みや香りのもととして使われます。雌雄異株で、雌株は夏に松かさのような形の毬花をつけこれがビールの原料やハーブとして使われています。
ホップは安眠のために枕に詰め物として使われますが、これは神経をなだめてくれる作用があるからです。鎮静作用が神経系に対して与えるリラックス効果は高く評価されています。緊張や不安、ストレス、興奮、緊張からくる頭痛や肩こり、不眠などにおすすめです。夕食後や眠る前にはラベンダーや、カモミール、パッションフラワーなどのブレンドでハーブティーを飲むのもいいでしょう。心身の緊張からくる肩こりや頭痛、不眠にはホップのハーブバスでリラックスすることも効果的です。
ポップは優れた消化促進剤でもあり、胆汁の分泌を促進し脂肪の消化吸収を助けてくれます。食欲増進作用も持ちます。ダンデライオンルートやアーティーチョーク、バードックなどの苦味ハーブとブレンドしてチンキを作るとオリジナルの消化促進剤となります。
ストレス性の胃腸の不調にも有効で、消化不良、疝痛、過敏性腸症候群、下痢、胃腸炎などには消化促進効果とリラックス効果で良い助けとなってくれます。
エストロゲン様作用を持つので、更年期障害の寝汗、ほてり、不安などの緩和や月経痛の軽減など女性特有の悩みにもおすすめです。男性では性的欲求を抑える効果があるといわれています。
AHPA安全クラス分類
: 2d 鬱の場合は使用を避けます
妊娠中の使用は注意が必要です
鎮静剤との併用は避けましょう
入眠
:パッションフラワー2、ホップ1、ラベンダー1、カモミール1、バレリアン少々
消化促進
:
ペパーミント2、カモミール1、ホップ1
更年期障害の緩和(ほてり、寝汗、不安など)
:
レッドクローバー2、ホップ2、ブラックコホシュ1
緊張性の不眠
:ハーブバスに入ってリラックスしましょう
筋肉痛、肩こり
:ハーブバスに入ってリラックスしましょう
消化促進
:チンキを食前に3~5cc水で薄めて飲みます
ハーブは薬のように局所的に効くわけではないため、市販薬や処方薬の完全な代用になるものではありません。
内容には十分注意を払っておりますが、辞典の内容は自己責任でご活用くださいませ。
ハーブの利用にあたっては、医師・薬剤師にご相談ください。
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