桜煌月メディカルハーブ辞典

真正ラベンダー 
ストレスによる心身の緊張を和らげることで有名なハーブです。
 
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 英名 Lavender      
 和名 ラベンダー
 学名 Lavendura Officinalis
 使用部位 開花前の花部
 成分 モノテルペノイド(リナロール、ボルネオール、カリオフィレン、ゲラニオール)、
ポリフェノール(ロズマリン酸、タンニン、クマリン)、ケトン類(カンファー)
 効能 鎮静、鎮痛、抗不安、抗鬱、神経強壮、防虫、ストレス性症状、通経
 適用 内 服 ● 精神安定や抗鬱。心因性症状、消化促進、不眠、偏頭痛、興奮、怒りや緊張の緩解、抗菌、去痰、喉の痛み。熱いお茶にするのが一番良く、解熱し、尿を通じて排毒を促す。
外 用 ● 消毒、感染性皮膚疾患、皮膚再生、関節炎や筋肉の緊張、膣洗浄。オイルは防虫効果。
 使用方法 ホットティー、チンキ、焼き菓子、化粧品、軟膏、蒸気吸入
 AHPA 2b ※メディカルハーブ安全性ハンドブックより



ラベンダーは芳香性の多年生常緑の低木です。名前はラテン語lavare(洗浄する)から来ています。

エジプトでミイラを作る過程で使用されたのが最初の使用記録として残っています。古代ローマ、ギリシャ時代から香水、創傷治癒、昆虫忌避剤、入浴、料理、消化不良や喉の痛み、外傷や火傷のために使われていました。中世で最もよく使われ、伝染病が流行した時には、ラベンダーの香りを拡散させ、消毒をしたそうですし、有名なのは、1665年に盗賊たちが"四人の盗賊のビネガー"と呼ばれるハーブ酢を、ワームウッド、ルー、セージ、ペパーミント、ラベンダーとで作り、よく手を洗い感染を予防していました。

ストレス性の問題、たとえば不眠、偏頭痛、イライラ、抑うつなどの傾向があるときに頻繁に使うと少しずつ楽になっていくでしょう。また、シャンプーや化粧品にラベンダーが含まれているものもよく見かけますが、ストレスの緩和、消毒、アクネ菌などの皮膚疾患、組織再生作用が美容に良いからです。ニキビや虫刺されなどが出来たときにも良いでしょう。
エッセンシャルオイルは傷口に垂らすと(原液でも大丈夫)、治癒を早めてくれますし、ジフテリア菌や腸チフス菌に対しても抗菌作用を呈します。
熱いお茶や蒸気吸入、チンキ、室内への香りの拡散は、風邪や呼吸器の問題、精神緊張を緩和し安心感を増大させます。
ラベンダーの香りを好む人は多く、ポプリ(におい袋)やアイピローを作って寝る前に使用すると優しい眠りに導かれることでしょう。ラベンダーには他にスパイクラベンダーなどがあります。



AHPA安全クラス分類 :   2b 妊娠中は注意が必要と言われています。


リラックスタイム:レモングラス2、ラベンダー1、ジャーマンカモミール1、ローズ1
気持ちが落ち込む時に:スカルキャップ2、ラベンダー1、ローズマリー1
お休み前に:パッションフラワー2、ラベンダー1、カモミール1、ローズ1


ニキビ:芳香蒸留水やチンキで手作り化粧水に
目の疲れや安眠:アイピローを作って眠る前に使います
お肌の健康と安眠:ラベンダー5〜10gに熱湯を注いだ後、常温になるまで冷まして湯船に入れます




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