桜煌月メディカルハーブ辞典

リコリス
痰を切る、抗炎症、抗アレルギー、抗ウイルス、ストレス緩和、などに。女性ホルモンに似た働きもしてくれるので女性に特に嬉しいハーブです
 
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 英名 Licorice    
 和名 カンゾウ(甘草)
 学名 Glycyrrhiza glabra
 使用部位 根、葉
 成分 グリチルリチン、トリテルペノイドサポニン(粘液質)、ポリフェノール、フラボノイド(イソフラボン)、苦味質(グリシマリン)、フィトエストロゲン(イソフラボンなど)、アスパラギン、揮発性油、クマリン、タンニン
 効能 去痰、鎮咳、抗炎症、解熱、利尿、ストレスに対する適応力増加、胃酸抑制、副腎強壮、抗ウイルス、抗アレルギー、コレステロール低下
 適用 内 服 ● 女性ホルモン様作用、喘息やアレルギー性鼻炎、精神安定、利尿、デトックス、緩下、胸やけ、胆汁増加、強肝
外 用 ● 抗アレルギー、ストロイド様作用
 使用方法 ティー、浸出油、チンキ、料理(炒め物など)
 AHPA 2b 2c 2d ※メディカルハーブ安全性ハンドブックより



胃と副腎、肝臓に作用し、また、女性ホルモン(フィト・エストロゲン)に似た働きもしてくれる、女性には特に嬉しいハーブです。
喉の痛みと咳、喘息、呼吸器や胸部の感染症によく、痰の排出を促します。
消化器系については、胃酸分泌を抑えて胸やけを緩和しつつ、適度な胃酸量で消化不良を緩和してくれる効果があります。潰瘍治癒にかなり良く効くという研究結果も出ています。便秘を緩和し、お通じを促進します。肝臓からの胆汁量を増やす効果があり、肝臓の働きを正常に戻そうとするので、肝炎に良いとされています。
また、イソフラボンが悪玉コレステロールを減らしアテローム性動脈硬化症を軽減してくれますし、穏やかなエストロゲン様作用として働き、月経と更年期障害の辛さの軽減に有効です。
また、ストレスに対する抵抗力を強め、嫌な出来事も正面から受け止められるようになったり、心身にかかるストレスを緩和することが出来ます。
油溶性のグリチルリチンは抗炎症・抗アレルギー作用のある副腎ホルモン(ステロイド)に似ているため、アトピーなどステロイドが必要な疾患に対して副作用のない状態で症状を緩和してくれます。抗ウイルス作用があり、特にヘルペスウィルスおよびサイトメガロウイルス(肺炎など)に対して強いです。また、有毒化学物質や発ガン物質に結びついて排除するため、デトックスや免疫向上にも一役買ってくれます。抗アレルギー作用もあり、花粉症、鼻炎、結膜炎、気管支喘息に有効で、花粉症のハーブティーによく入っています。



AHPA安全クラス分類 :   2b、2c、2d 
妊娠中、授乳期間中には使用しない。
長期の使用や多量の服用は避けてください(4〜6週間までが目安)
糖尿病、高血圧、肝障害、重度の腎不全および低カリウム血症には使用しない。
チアジド系利尿薬、緩下剤、強心配糖体およびコルチゾールとの併用はしない。



胃炎:セントジョーンズワート2 、マーシュマロー2、リコリス1、ブルーマロー1
花粉症、鼻炎:ネトル2、ユーカリ2、リコリス1、ペパーミント1、
更年期障害の緩和:スカルキャップ2、レッドクローバー2、リコリス1、ローズ1


口内炎:ハーブティーやチンキを薄めてマウスウォッシュ
アトピー:浸出油や軟膏を塗ります(ステロイド剤との併用は避けます)




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