桜煌月メディカルハーブ辞典

リンデン
心や体の緊張を優しくほぐしてくれますので、不眠や消化不良、緊張性の頭痛や生理痛の緩和などにおすすめです。解熱や鎮咳作用、動脈硬化を予防する働きも持ちます
 
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 英名 Linden
 和名 セイヨウボダイジュ(西洋菩提樹)、セイヨウシナノキ(西洋科の木)
 学名 Tilia europaea
 使用部位 葉、花
 成分 フラボノイド、粘液質、タンニン、フェノール酸、精油(ファルネソールなど)
 効能 鎮静、鎮痙、発汗、利尿、弛緩、血管拡張、刺激緩和、緩やかな収斂
 適用 内 服 ●リラックス、不眠、緊張性の頭痛、ストレス性の胃腸の不調(消化不良、鼓脹、疝痛、下痢、胸焼けなど)、イライラによる血圧上昇・動悸、動脈硬化予防、鎮咳、解熱、むくみ
外用●火傷、虫刺され、美容(肌荒れ、収斂)
 使用方法 ハーブティー、チンキ、湿布、ハップ、ハーブバス、フェイシャルスチーム
 AHPA 1 ※メディカルハーブ安全性ハンドブックより


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リンデンはハート型の葉が美しく、香りのよい白い花を咲かせるヨーロッパが原産の落葉樹です。生育が良いので街路樹としても使われています。
リンデンは鎮静作用や鎮痙作用を持ち、ストレスからくる心身の不調をなだめてくれます。不眠、緊張性の頭痛や偏頭痛、月経痛、不安やストレスからくる胃腸の不調(消化不良、ガスによる胃腸の張り、激しい腹痛、下痢、胃酸過多)などには、ジャーマンカモミールやホップ、レモンバームなどのブレンドのハーブティーがおすすめです。また、イライラやストレスからくる高血圧や動悸を鎮める効果もあり、ホーソンベリーと一緒に飲むことでより効果を期待できます。血管内のコレステロールの蓄積を軽減し、動脈硬化を予防し、血管壁を強くする効果もあります。
風邪やインフルエンザ、気管支炎などにもよく用いられます。末端の血流を改善し、発汗を促し、熱を
下げます。解熱にはエルダーやヤローとのブレンドがおすすめです。また、鎮咳、去痰、鬱血除去の効果を持ちます。
利尿作用が、腎臓を介しての毒素の排出を助けますので、膀胱炎や尿道炎を緩和します。特に利尿作得たいときには、冷ましたハーブティーの方が良いと言われています。
肌に潤いを与え、優しく肌を引き締める効果があり美容にも用いられます。肌が荒れているときにはフェイシャルスチームやハーブバスなどでケアしてください。



AHPA安全クラス分類 :  1 適切に使用する場合、安全に摂取できます



精神安定:リンデン1、ホップ1、カモミール1
喉の痛み、去痰、鎮咳リンデン4 、マーシュマロー1、リコリス1
解熱:リンデン1、エルダーフラワー1、ヤロー1
血流改善:リンデン3、ギンコウ2、ホーソンベリー2


肌荒れハーブティーで蒸しタオルやフェイシャルスチームをします
虫刺され、痒みハーブティーで湿布します





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