桜煌月メディカルハーブ辞典

カレンデュラ
創傷治癒、抗炎症、抗菌などの作用を持ち、昔から傷薬として親しまれているハーブです
 
Home / Net Shop / Herb Dictionary /Medical Herb Class
 

 英名 Marigold       
 和名 マリーゴールド
 学名 Calendula officinalis
 使用部位 花部
 成分 カロテノイド(ルテイン、キトサンフィルなど)、フィトステロール、苦味質、多糖類、精油
 効能 皮膚や粘膜の創傷の治癒、皮膚炎、口内炎などの粘膜の炎症
 適用 内 服 ● 粉末茶やチンキとして:目に良い。無月経、発汗、肝臓の働きを高める、免疫賦活、生理痛緩和、利尿
外 用 ● 創傷、皮膚炎、火傷、アレルギー、美容、ニキビ、うがい剤
 使用方法 浸出油、軟膏、粉末茶、ティー、サラダ、ハンドクリームなど手作り化粧品などにも
 AHPA  ※メディカルハーブ安全性ハンドブックより



カレンデュラは、北部の地中海諸国に毎年咲く花です。その名前の由来は、新月すぎに開花することから、月の移り変わりを示す“カレンダー“から来ています。
カレンデュラは聖母マリアを指し、マリーゴールドは、聖母マリアを称えるカトリックのイベントでよく飾られることがあります。エジプト人はカレンデュラが若返りの効能を持っていると考え、ヒンドゥー教の世界では、食品、繊維、化粧品の着色剤として使われ、神々の彫像を飾るために使用されました。
カレンデュラクリームとカレンデュラティーは小さい傷を消毒し、皮膚の感染症を治療するために使用されます。抗菌作用と免疫賦活作用があり、回復が遅い創傷や免疫が低下している状態に役に立ちます。創傷部位や瘢痕化を最小限に抑えることにおいて必要な、コラーゲンの産生や再生を刺激します。セントジョーンズワートの浸出油と混ぜて軟膏にしたものは、万能軟膏として知られています。カレンデュラティーでうがいすると、喉の痛みを和らげることができますし、ティーを肌につけて皮膚の小さな傷や皮膚のストレスを癒すことも出来ます。
乳房のリンパ浮腫に浸出油や軟膏が塗られることがあります。腫れや浮腫を軽減することは出来ませんが、痛みを軽減することが出来ます。
また、フレンチマリーゴールドの根は土内の線虫忌避効果のある成分を放出していますので、大根などとよく一緒に植えられることがあります。
染め物にも使われます。卵の黄身をより黄色くするために、エサにカレンデュラを混ぜることもあると言います。



AHPA安全クラス分類 :  1 適切に使用する場合は、安全に摂取することができる



粘膜の炎症:セントジョーンズワート1、カレンデュラ2、ジャーマンカモミール1
生理痛の緩和:スカルキャップ2、カランデュラ2、リコリス1、レモンバーム1
目の疲れ:カレンデュラ2、ローズマリー2、アイブライト1、


ニキビ:クリームやローション
創傷治癒:セントジョーンズワートの浸出油と一緒に軟膏を作り塗ります
料理に:サラダなどに入れて食べます。カロテノイドが豊富で目に良いですし、いろどりもきれいです




ハーブは薬のように局所的に効くわけではないため、市販薬や処方薬の完全な代用になるものではありません。
内容には十分注意を払っておりますが、辞典の内容は自己責任でご活用くださいませ。
ハーブの利用にあたっては、医師・薬剤師にご相談ください。
どなた様でも転載可ですが、必ず当ページへのリンクをお願いいたします。
  
(c)Sakura kogetsu Inc.