桜煌月メディカルハーブ辞典

ミルクシスル 
その名の通り母乳の出が良くなるだけでなく、肝臓の保護、抗酸化作用、消化促進、デトックスなどの効果も持つハーブです
 
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 英名 Milk thistle      
 和名 おおあざみ(大薊) まりああざみ(マリア薊)
 学名 Carduus marianus(Silybum marianum)
 使用部位 種子、葉
 成分 フラボノイド(シリマリン)、フェノール類(チラミン)、アミン類(ヒスタミン)、γ-リノレン酸(GLA)、精油、粘液質、苦味質
 効能 抗炎症、抗鬱、抗酸化、催乳。胃を健康にして食欲と消化の促進、肝臓の保護や強壮、胆汁排出。粘液質による滑性で刺激を緩和、発汗、利尿、催吐、通経、収斂。
 適用 内 服 ● 消化促進、肝臓保護と強壮。抗酸化、胆石、コレステロール低下、デトックス、免疫賦活。母乳分泌促進(主に葉)
外 用 ●ティー:乾癬などの皮膚疾患
 使用方法 ティー、チンキ
 AHPA 1 ※メディカルハーブ安全性ハンドブックより



その名前の通り、飲用するとγ-リノレン酸(GLA、母乳や一部のハーブにのみ入っている)などの作用などで母乳が良く出るようになるためミルクシスルという名前が付き、母乳ハーブティーに必ず含まれています。
また、肝臓を強力に保護するハーブとしての効果もよく知られており、毒素が肝臓に入るのを防いでくれますし、多くの感染症やアルコール類、薬物、化学物質、化学的薬剤、タバコによってダメージを受けた肝臓や腎臓の細胞の修復を促すことが出来る、優れたハーブの一つです。肝臓に働きかけ保護するので疲労回復、慢性頭痛、イライラ、デトックス効果や、ストレスに対する耐性が期待出来ます。血液が綺麗になるとも言われていて、デトックスのハーブティーブレンドによく入っています。
フラボノイドのシリマリンは抗酸化物質として働き、肝臓がフリーラジカルによってダメージを受けるのを軽減してくれます。急性/慢性のウィルス性肝炎や、胆管炎、肝硬変症に良いとされており、また、胆石や、肝臓病患者の食欲及び消化促進に用いられることも多いです。また、好中球、Tリンパ球、白血球の機能を高めて免疫力を増強することが出来ます。
また、制ガン作用があるという研究結果も発表されており、乳ガン、子宮頸ガン、前立腺ガン細胞の成長を抑制すると言われています。腸管内菌叢を維持することにも効果があり、カンジダ症のために利用可能です。
また、その別名(マリアアザミ)の通り、宗教とも関連があるハーブです。

種子なのでスプーンや乳鉢で潰して時間をかけて抽出しましょう。苦めなので蜂蜜やペパーミントなど飲みやすく工夫してくださいね。



AHPA安全クラス分類 :   1
通経作用があるので、妊婦の方は若干控えめにしても良いという説があります。



デトックス:ダンデライオンルート2、バードック2、ミルクシスル1
風邪:エキナセア2、ミルクシスル2、エルダーフラワー1


風邪のひき始めに:エキナセアとミルクシスルのチンキを一日数回飲みます




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