桜煌月メディカルハーブ辞典

マレイン
乾いた咳や炎症性の咳、喉の痛み、気管支炎、喘息、風邪、インフルエンザなどに有効なハーブです。
 
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 英名 Mullein
 和名 ビロードモウズイカ(天鵞絨羽蕊花)
 学名 Verbascum thapsus
 使用部位 葉、花
 成分 粘液質、サポニン、イリドイド配糖体、フラボノイド、フィトステロール
 効能 去痰、鎮咳、鎮静、鎮痙、鎮痛、収斂、鬱血除去、粘膜刺激緩和、抗カタル、抗ウイルス、創傷治癒、抗炎症(弱め)
 適用 内 服 ●咳、乾いた咳、喉の痛み、喘息、気管支炎、花粉症、風邪、インフルエンザ、関節炎、痛風、リウマチ
外 用 ●関節痛、筋肉痛、傷、火傷
      耳痛(花で作った浸出油を点耳薬や塗薬として使います)
 使用方法 ハーブティー、チンキ、浸出油、湿布
 AHPA 1 ※メディカルハーブ安全性ハンドブックより



マレインはヨーロッパ、北アフリカ、アジアなどを原産とする、ふわふわした毛の生えた二年生の植物です。背丈は2mにもなり日本にも帰化しているので、道端でその姿を見かけることがあります。
マレインには、去痰や鎮咳作用があるので、喉の炎症や乾いた咳を鎮めるために使われます。咽頭炎、気管支炎、喘息、百日咳、肺炎、風邪、インフルエンザなどの症状を緩和します。抗炎症や鬱血除去、刺激緩和作用もあり、咳や炎症からくる喉の痛みや鼻炎、花粉症などにも効果があります。
体内の毒素を排出する作用や利尿作用などを持つので、関節炎や痛風、リウマチ、リンパの腫れの
緩和などにも用いられます。
不安感を鎮め、神経性の心悸亢進や疝痛を緩和します。収斂作用もあるので神経性の下痢を止めるのに役立ちます。
外用として、関節痛や筋肉痛などには葉を煎じたものを布に浸し湿布をすることで症状を緩和したり治癒を早めたりします。
また花で作られた浸出油は、中耳炎などの耳痛や外耳の湿疹などに点耳薬や塗薬として使用されています。



AHPA安全クラス分類 1 適切に使用する場合、安全に摂取できます



喉の痛みエルダーフラワー2、マレイン2、リコリス1、セージ1
咳止め、去痰ヒソップ2、リコリス2、マレイン1
神経性の腹痛、下痢カモミール2、オレンジピール1、ペパーミント1、マレイン1



喉の痛み、咳の緩和:チンキを薄めたものやハーブティーでうがいします。





ハーブは薬のように局所的に効くわけではないため、市販薬や処方薬の完全な代用になるものではありません。
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