桜煌月メディカルハーブ辞典

ネトル
ビタミンやミネラルを豊富に含む天然のサプリメントのようなハーブです。花粉症、デトックス、皮膚トラブルなどにお勧めです。
 
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 英名 Nettle       
 和名 西洋イラクサ
 学名 Urtica dioica
 使用部位 葉部、根部
 成分 アミン(ヒスタミン、セロトニンなど)、ビタミンA、C、フラボノイド、フラボノイド配糖体、クロロフィル(葉緑素)、フィトステロール(βーシトステロール)、βカロテン、リンゴ酸、葉酸、ミネラル(カルシウム、ケイ酸、カリウム、鉄)
 効能 デトックス、止血、収斂、体質改善、利尿、鎮痛、造血、抗ヒスタミン、催乳、活腎臓、神経性のもの
 適用 内 服 ● 免疫賦活、利尿作用、咳、気管支疾患、花粉症、喘息、月経痛、体液鬱滞、膀胱炎/尿道炎の緩和、乳汁分泌促進、鉄分補給、湿疹、前立腺疾患、リウマチ、尿酸排出
外 用 ● ティーやオイルを創傷、火傷、痔、に。血行を促し、末梢循環の改善や関節炎、腰痛に。
 使用方法 ティー(飲用、外用)、チンキ、シロップ、浸出油
 AHPA  ※メディカルハーブ安全性ハンドブックより



非常に栄養価が高くて、鉄分などのミネラルやビタミンA、Cを豊富に含んだ、体調を整えてくれる素晴らしいハーブで、体調不良に大変効果的です。名前は英語のneedle(針)に由来し、その名のとおり表面に棘がたくさん付いています。
抗炎症作用は近代的研究によって確認されており、かゆみ、くしゃみや鼻水の症状を緩和し、花粉症などアレルギー性鼻炎の治療に特に有効です。
デトックス効果もあり、肝臓や腎臓の機能を刺激し、また利尿薬として尿量を増加させ、毒素や塩分の排泄を促進し、血圧を減少させます。下痢や腹部膨満感などの問題にも対応します。
痛みを軽減し、鎮静効果も持ちます。
なお、ネトルの葉と根の薬効が著しく異なっていることを心に留めておくことが重要です。ネトルの根は、男性では前立腺の治療に優れた効果を示しています。ネトルの葉はそこまでではないのですが免疫系の機能を高める作用を示しており、多くの皮膚の問題に対して有効な治療効果を現します。また、外用としては何世紀にもわたって髪と頭皮のトリートメントとして使用され、リンスに使用される場合(クエン酸+ハーブティーで作る)、増毛と髪の栄養だけでなく、フケや痒みを減らしてくれます。



AHPA安全クラス分類 :  1   降圧剤や利尿剤との併用は避けたほうが良いです。



花粉症: ネトル2、甜茶2、エルダーフラワー1
デトックス:ネトル2、バードック1、ダンデライオン1、セージ1
美容:ネトル2、ローズヒップ2、ローズマリー1、ローズ1、ラズベリーリーフ1
催乳:ネトル2、ラズベリーリーフ2、ミルクシスル1


創傷、火傷、痔:ハーブティーや浸出油を塗ります
末梢循環の改善、腰痛:ローズマリーやジャーマンカモミールと一緒にハーブバスで入浴します




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