桜煌月メディカルハーブ辞典

パッションフラワー
鎮静、深い睡眠、ストレス対策に効果的なハーブです
 
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 英名 Passionflower、 Maypop       
 和名 トケイソウ
 学名 Passiflora incarnata
 使用部位 地上部の全草
 成分 フラボノイド(アピゲニン)、フラボノイド配糖体(ビテキシン)、アルカロイド(ハルマン、ハルモール)
 効能 中枢性の鎮静作用、鎮痙作用
 適用 内 服 ● 精神不安、不眠、高血圧、神経症、神経性頻脈や過敏性腸症候群などを含む多くの心身症、更年期障害、月経前困難症、緊張、ノイローゼ
外 用 ● ヘルペス
 使用方法 ハーブティー、チンキ
 AHPA  ※メディカルハーブ安全性ハンドブックより



Passionとは情熱ではなく、キリストの受難という意味です。3つのめしべはイエス•キリストの磔刑の釘を、白と紫は天国と純粋性を象徴し、5つの雄しべはイエスが苦しんだ5つの創傷と言われ、花びらとガクは10人の使徒、葉はロンギヌスの槍を示していると言われています。
鎮静や深い睡眠、ストレス対策や多幸感のためにパッションフラワーは何百年も前から使用されてきましたが、特に1569年にスペインの医師モナルデスが鎮静剤として使用し始めたのを期に非常に急速に普及するようになりました。植物性のトランキライザーと呼ばれるほど、子どもや更年期の女性にも安全な、穏やかな向精神効果を持ちます。筋肉の緊張を和らげ、血圧と落ち着かせ、不安を軽減します。
パッションフラワーはまた、クリシンという成分を持ち、テストステロンの産生を刺激します。相当に過剰なパッションフラワーの飲用は、テストステロン過剰による心身の状態(男性の脱毛症と前立腺の問題、異常な攻撃性、髪の成長、皮膚の問題)を引き起こす可能性がありますし、アルカロイド類(ハルマン・ハルモール)も保有するため、パッションフラワーの一度の大量使用や、濃い目のハーブティーの1日数回の飲用や粉末による飲用を長期に渡って行うことは避けるようにしてください。
ラベンダーやバレリアンと一緒にハーブティーとして飲用すると穏やかな催眠作用が実感できるでしょう。
精神不安にはレモンバームやカモミール、ラベンダーとのブレンドがお勧めです。気持ちが楽になるのを感じられるかと思います。



AHPA安全クラス分類 :  1 適切に使用する場合は、安全に摂取することができる

一度の大量使用や、濃い目のハーブティーの1日数回の飲用や粉末による飲用を長期に渡って行うことは避けるようにしてください。



不安:パッションフラワー2、スカルキャップ2、レモンバーム1
不眠: パッションフラワー2、ラベンダー1、ローズ1、ジャーマンカモミール1、バレリアン少々


不安、不眠:チンキやカプセル剤を飲みます
肩こり:濃いめのハーブティーで温湿布します




ハーブは薬のように局所的に効くわけではないため、市販薬や処方薬の完全な代用になるものではありません。
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