桜煌月メディカルハーブ辞典
バレリアン
精神安定、不眠、月経痛の緩和、緊張・ストレスの緩和などに。特徴的な香りを持つハーブです
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Medical Herb Class
英名
Valerian
和名
西洋鹿子草 (せいようかのこそう)
学名
Valeriana officinalis
使用部位
根、根茎
成分
モノテルペン類(バレポトリエート)、イソキッソウ酸、揮発性油、バレリアン酸、配糖体、アルカロイド、コリン、タンニン、樹脂
効能
抗不安、神経鎮静、催眠、抗バクテリア、鎮痙、収斂、駆風、発汗、利尿、降圧、消化促進
適用
内 服 ● 抗不安、緊張緩和、降圧、催眠
使用方法
ティー、チンキ
AHPA
1
※メディカルハーブ安全性ハンドブックより
ヒポクラテスの時代から不眠症に用いられており、現代においては精神性疾患や感情的不調、神経性の睡眠障害に役立てられています。
かわいい花からは想像できないような、凄まじい臭いが根(イソキッソウ酸)にはありますが、ヒステリー気味の時にはこの臭いが良い香りに感じるそうです。ストレスやイライラ、ヒステリー、神経過敏症、心悸の軽減に用いられます。中枢神経鎮静効果と神経伝達物質の働き促進効果で、感情的興奮を楽に処理できるようになり、気持ちが安定します。
鎮けい及び鎮静作用があり、緊張やストレスによる体や胃腸の筋肉の緊張を和らげますし、腸疝痛、過敏性腸症候群等のストレス性の不調や、月経痛を緩和することも出来ます。
また、心臓への血流を増やし、ストレス性の動悸を鎮静させる効果もあります。
神経強壮や、心の沈静作用は主にバレポトリエートによるもので、不安感、神経緊張、興奮、パニック発作、短気、不眠症、神経性の頭痛、精神疲弊状態に強い効果を示します。また、薬物依存治療や禁煙時の精神安定にも使われています。
また、慢性の攻撃性やADD(注意力欠陥障害)にも有用です。
AHPA安全クラス分類
: 1
日中にパッションフラワーなどと合わせて飲むと眠気をもよおすことがあります
不眠、ストレス
:パッションフラワー2、ラベンダー1、ローズ1、ジャーマンカモミール1、バレリアン少量
ガスによるお腹の張り
:オレガノ2、リンデン2、バジル1、バレリアン少量
消化促進
:ネトル2、ペパーミント2、ジャーマンカモミール1、ローズ1、バレリアン少量
イライラ、ストレス
:チンキを服用します
ハーブは薬のように局所的に効くわけではないため、市販薬や処方薬の完全な代用になるものではありません。
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