桜煌月メディカルハーブ辞典

ワームウッド　　 強壮作用、食欲増進、消化促進、免疫の活性化、抗炎症、防虫などに効果のあるハーブです

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英名 Worm wood         和名 ニガヨモギ（苦蓬）  学名 Artemisia absinthium L.  使用部位 葉部  成分 フラボノイド、フェノール酸、リグナン、揮発性油（α‐ツジョン、β‐ツジョン、α‐ピネン、リナロール）、苦味配糖体、セスキテルペンラクトン、タンニン、カロチン、ビタミンＣ  効能 強壮作用、消化促進、虫下し、体質改善、消毒、抗炎症、痛み止め、免疫賦活、神経鎮静、抗真菌、胆汁排出促進、制吐、利尿、抗結石、通経、殺虫。  適用 内　服 ● 食中毒、胃酸過多、食欲増進、消化促進、強肝、脳を刺激 外　用 ● ノミやシラミに洗浄剤として用いる。ローション（チンキを薄めたもの）をおむつかぶれ、水虫、疥癬、おできなどの皮膚疾患、抜け毛、挫傷、捻挫、関節炎の痛みに用いる。  使用方法 チンキ、ハーブティー。粉茶にはしない  AHPA ２ｂ　2ｃ　2ｄ　　※メディカルハーブ安全性ハンドブックより ワームとは、虫の意味です。虫下しによく使われていたのでこの名前が付きました。 胃酸の分泌を促し、食欲、消化、吸収、肝機能を高めることが出来ます。食べ過ぎた後に飲むと良いハーブですね。胃酸が多すぎる時はそのバランスを取り、分泌を減らしてくれます。胸やけ、肝臓の不調、口臭、胃炎、消化不良、食欲不振、食中毒、鼓脹、悪心、嘔吐、下痢、胃腸炎に用いられています。抗菌作用や虫下し作用があるので、ギョウ虫など寄生虫の駆除のために、空腹時に摂取する習慣が昔、ヨーロッパなどであったそうです。 ツジョンは脳を刺激して、神経痛、抑うつ、精神の疲弊や衰弱に昔から用いられているのですが、作用がやや強いためあまり濃くしないようにしましょう。 油溶性成分には、強い抗バクテリア効果があり、免疫力を高めて毒素を取り除く働きをしてくれますので、昔はクローブや胡椒などと一緒に抗菌のために野菜入れに入れておいた話もあるようです。 強壮作用があるため、体調不良時や病後の回復期にも有効ですし、熱くして服用すると発熱、風邪、インフルエンザ、鼻水の解消に良いでしょう。 また、ツジョンは遅延月経や月経になりそうでならない時には飲用することで子宮の平滑筋を刺激して月経を起こさせたり、月経周期をバランスよく調整し、経血の子宮口通過に伴う月経痛を緩和してくれます。また、子宮の働きを正常にしてくれるので、ヨーロッパでは、不妊などに使われたという話がある他、出産予定日前後１週間に飲用することで、子宮収縮を助けて出産を楽にしていたという話もあります。 AHPA安全クラス分類　：　 ２ｂ　2ｃ　2ｄ 　子宮の筋肉を刺激するので妊娠中は注意する 　授乳期間中に使用しない 　長期の服用、多量の服用は避けてください。 食べ過ぎ：ワームウッド2、レモンバーム2、ペパーミント1 月経痛、月経周期のバランス：ワームウッド2、レッドクローバー2、リコリス1 ガスによるお腹の張り：ワームウッド2、オレガノ2、ジンジャー1 美容：ラベンダーやカモミールなどと一緒に粉末にしてゴマージュやパックに おむつかぶれ：ハーブティーやチンキを薄めて使います 関節炎：ハーブティーで湿布します ハーブは薬のように局所的に効くわけではないため、市販薬や処方薬の完全な代用になるものではありません。 内容には十分注意を払っておりますが、辞典の内容は自己責任でご活用くださいませ。 ハーブの利用にあたっては、医師・薬剤師にご相談ください。 どなた様でも転載可ですが、必ず当ページへのリンクをお願いいたします。

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